広告停止されてても来る警告メール

     2023年のgoogleの新しい規制(「2023年8月31日までにAndroid 13に対応していないアプリの更新を停止」)のため、対応が面倒なので自分で非公開にしたアプリも有りますが、それとは別に非公開にはしてないけど、一年ほど前からAdMobの広告表示が停止されているアプリも3つ(禽将棋アプリ3三将棋アプリ7七将棋アプリ)あって、何度も警告メールが来るのでアプリを非公開にすることにしました。既に広告停止されてるのでAdMobには関係ないと思うのですが、そうはいかないようです。
     この記事を読んでいる方の中にも、前述の3つのアプリを使っていて広告が表示されなくなったことに気づいていた人はいると思います。ユーザーから見れば「広告停止されて収益にならないから非公開にしたのだろう」と思う人もいると思うので、そうではないことを書いておこうと思います。

    AdMobからのメールの内容

    問題の概要 アプリ ID: torishogi.io.github.happyclam 必要なご対応: アプリに変更を加えてポリシー違反を解消された場合、あるいは違反判定が誤りと思われる場合は、AdMob ポリシー センターにアクセスして違反を確認し、再審査のリクエストを行ってください。 同様の事態が再発することを避けるため、他のアプリケーションについても AdMob プログラム ポリシーの遵守状況を確認することをおすすめいたします。また、Google AdMob チームは、違反が繰り返される場合にいつでもアカウントを無効化できる権利を有している点に注意してください。

     上記は禽将棋とりしょうぎアプリに対する文面ですが、禽将棋アプリはもう数年前から更新していなくてその当時は問題なかったのに一年ほど前からAdMobのポリシーが変更になったようでポリシー違反として広告が表示されなくなっていました。広告が表示されないのでこちらにはお金は一銭も入ってこないのですが、広告無しの方がユーザーは喜ぶだろうし、アプリを使いたい人もいるだろうと思い放置していた訳です。

    とにかく時間と手間を取られる

     こちらとしては「広告停止にしたんだからそれでいいんじゃないの?」とAdMobに言いたいのですが、「Google AdMob チームは、違反が繰り返される場合にいつでもアカウントを無効化できる権利を有している点に注意してください」という脅し文句が気になるところです。googleのアカウントが停止されるとgmailも使えなくなるし色々面倒なので対処することにしました。
     AdMob側に確認したいのですが、問い合わせのリンクを辿っても途中でエラーが出て問い合わせできません。

    AdMob問い合わせ画面

     そこで取り敢えず禽将棋アプリの広告ユニットを削除してgoogle-consoleで非公開設定にし、3三将棋アプリをgoogle-consoleで非公開設定にしてAdMobに審査を出したところ、禽将棋アプリだけ警告が消えました。どうやら広告ユニットを削除すればよかったようです。それが分かったので3三将棋アプリを再度公開しようとすると、今度はgoogle側の前述の規制に引っかかって再公開は出来なくなりました。7七将棋アプリに関しては広告ユニットだけを削除して公開状態を維持しています。
     Amazonで公開しているチェスアプリも似たような状況でどう対応したらいいのかよく分からず更新したくても出来ない状況です。とにかく時間と手間を取られるんですよねぇ。大昔にAppleにもお金払ってアプリを公開した経験もありますが、Appleの要求に答える運用コストに嫌気が差して一年で止めた経験も有ります。

    広告に金を掛けないアプリを排除したい?

     前回の記事で書いたように、チェスアプリに関してはgoogleが一方的に削除したのですが、そんなことばかりしていると開発者からの反発もあるので、開発者自らが非公開にするように持っていこうという意志をひしひしと感じます。自分はお金を払ってアプリの宣伝とかはしていないので、おそらく広告宣伝業で金儲けしているgoogleとしては気に入らないでしょう。よく有料の「google広告」へのお誘いメールが来ますが、自分が「google広告」のユーザーだったら対応も変わってくるのでしょうか?:sweat_smile:GooglePlayのサイトでアプリが検索上位に来るようにしたければ、ユーザーに支持されるアプリかどうかとは関係なく広告宣伝費をかけなければならないシステムになっているのは事実なので、そのような勘繰りをされても仕方ないでしょう。
     それにしてもgoogle広告を使って収益を上げることに成功した話も聞きますが、googleに支払う費用もバカにならないので結局利益は上がっていないというような話も聞きます。個人アプリ開発者の本音を聞いてみたいところです。googleとしてはいろいろな規制を設けるのはあくまでも「ユーザーのため」という建前で通しているようです。今回の件にしても広告ユニットを削除しただけで問題はなくなったのだから、無料アプリだからとか広告に金をかけないから冷遇しているわけではないとは言えそうです(規制の変更のたびに開発者は手間と時間を取られますが…)。自分からすれば「なかなか尻尾を出しやがらないなぁ」って感じですけど:sweat_smile:それにチェスアプリの削除に関しては今でも納得していませんけど…。

    有料アプリとして公開すべきだった?

     今にして思えば、たとえ僅かな料金(100円とか)であっても有料にして広告表示無しにすべきだったかなぁとも思うのですが、どちらが良かったかは分かりません。ただ、現状ではGooglePlayの規約で、既に無料アプリとして公開されているアプリを有料に変更することは出来ないようなので、有料アプリにしたければ新規アプリとして作成しなければなりません。でも、前回の記事でも紹介したニュースのように個人が新規でGooglePlayアプリを公開するのは非常にハードルが高そうです。なので、それだけが理由ではありません(開発も大変だし…)が、当ブログで5五将棋アプリの思考ルーチンをC++で書き直していつかリリースしたいと書いてました(有料にしたかった)が諦めることにしました。あのニュースでアプリ公開を諦めた個人開発者は多いのではないでしょうか:cry:Android自体はOSSなのだからgoogle以外の配信プラットフォームが出てきてもよさそうな気もしますが、現実には出てこないでしょうね。
     結果的に非公開になった3三将棋アプリは近いうちにPWAとして公開するかもしれません。禽将棋アプリに関しては自分のアプリよりAIの出来がいい代替サイトが既に存在するので、非公開のまま放置しようと思っています。
     以上、今回はアプリユーザーと当ブログへ寄付してくださった方への現状報告でした。